オープンウォータースイミング(OWS)とトライアスロンのスイム、似てますけど比較してみると結構違います。この違いを理解してOWSを楽しんで頂けるように、数回に分けてその違いについて特集記事にしてみたいと思います。
第1回目のお題は「コースの作り方の違い」です。
OWSは大きなブイを海に浮かべるだけで三角などの多角形のコースを作るのが主流です。次のブイまで数100m先、1km先なんてことも普通にあります。ですので、ブイやゴールなどの目標に向かって自分の力でまっすぐ泳ぐことがOWSでは必要な技術になります。トップ選手にもなると潮の流れを読んであえてまっすぐ泳がない、なんてこともあります。
トライアスロンのスイムはターンブイのほかにコースを示すコースブイが50m~100m毎に浮いているのが主流になっています。コースロープが張ってある大会もあり、直線的なコース設定も珍しくは無いです。どちらかというとプールで泳ぐのに近いですね。
写真引用:長良川国際トライアスロンHPより
OWSの大会運営をしていると、たまに選手からコースがわかりにくくて不親切だ!というようなクレームを頂くことがあります。トライアスロンのスイムコースに慣れているとOWSのコースは確かに不親切だとは思いますが、「OWSは目的地に向かって最短時間で泳ぐ能力を競う競技である」ということをご理解いただければと思います。
第2回:ウェットスーツの扱いの違い
第3回:スタート・ゴールの違い
第4回:コースの作り方の違い その2
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