オープンウォータースイミング(OWS)やトライアスロンは海や湖などの自然の中で泳ぐ競技ですから危険も伴います。今回から数回にわたって安全にOWSを楽しむための知識や道具、機材等をご紹介しようと思います。
第1回目は「UITEMATE」です。
この言葉、テレビや新聞等で何度も紹介がされているので、ご存知の方が多いかもしれません。水難事故が起きたときに多くの方がこの言葉を実践して助かっているという実績があり、OWS等でもとても大事です。
まず、人は水に浮きます。よほどの筋肉質の方(ボディービルダー等)でなければ比重の関係で多くの人は水に浮きます。海水は比重が大きいので、なおさら人は浮きます。もしできれば事前に浮力を体感する為にも、プールなどの監視の目のある所で相談をした上で、じっとしたまま水に潜る(沈む)練習をしてみてください。人が水中に沈み続ける、というのは思うほど簡単なことではないことが実感できると思います。
溺れると思ったときには助かろうと水中で立ち泳ぎの形で足や手をバタバタさせてしまいがち。でもそうすると体力も奪われますし、呼吸が続かず、口や鼻が水面近くになるので水を飲む可能性もぐっと上がります。声をあげるのも簡単ではありません。
逆に背泳ぎの形で大の字になって力を抜く。顔が上を向くので、声も出せますし、水を飲んでしまう可能性がぐっと減ります。OWS等のレースの場合、この形で浮いていれば近くのライフガードが必ずみつけて飛んで来ます。OWSを楽しむときには、自らの力で自分の身を守る「UITEMATE」をぜひ覚えておいてくださいね。
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UITEMATEはOWSでも重要な自己救助法です
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