オープンウォータースイミング(OWS)とトライアスロンのスイム、似てますけど比較してみると結構違います。この違いを理解してOWSを楽しんで頂けるように、数回に分けてその違いについて特集記事にしてみたいと思います。
第5回目のお題は「浮遊物から受ける補助に関する違い」です。
第1回:コースの作り方の違い
第2回:ウェットスーツの扱いの違い
第3回:スタート・ゴールの違い
第4回:コースの作り方の違い その2
泳いでいてゴーグルに水が入った、足がつった、疲れたなどの理由で浮いているブイにつかまる。もしくはライフガードにちょっと助けてもらう。ありますよね。これもトライアスロンとOWSでは厳密にはルールが違います。今回も参考にしたのは参考にしたのは日本水泳連盟のオープンウォータースイミング競技規則と日本トライアスロン連合の競技規則です。
OWSでは
「第6条7 競技者はあらゆる固定もしくは浮き装置から支援を得てはならない。また競技者は故意に選手伴走船に触れたり、触れられてはならない。(OWS6.7)」
「第6条8 明らかに競技続行困難な状況にある競技者への医事救護員らによる医療行為も、失格処分にあたる。(OWS6.7.1)」
とあり公式ルールはかなり厳しいルールとなってます。一方、トライアスロンでは
「第53条 危険回避や体調保全のため、競技を一時停止してブイ、コースロープ、フロート類及び停止中のボートにつかまるなどの方法により小休止をとることができる。ただし、これらを利用して推進することを禁止する。」
とあり、OWSよりもかなり優しくなっています。これも水泳が若干苦手な方も参加する、というトライアスロンの競技特性ですね。
NOWSの場合は、ファンスイマーが多く参加されていることを踏まえまして、競技ルールにてトライアスロンのルールにほぼ近いルールを定めて運用をしています。
「11. 安全面の配慮からブイやライフガード等へつかまっての一時的な休憩を認めるが、ほぼ全身が水面から上がる形での休憩は失格とする。」
同じOWSの中でも全ての大会でルールが同じではありません。主催団体によってもそれぞれルールが異なります。国体や国際大会などのトップ選手のレースと市民レースでも当然ルールが違うのです。OWSの大会に参加する際にはその大会ではどんなルールになっているのかな?というのをしっかりと把握して理解をし、安全にOWSを楽しんで頂ければと思います。
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